制吒迦(読み)セイタカ

デジタル大辞泉 「制吒迦」の意味・読み・例文・類語

せいたか【制吒迦/勢多迦】

《〈梵〉Ceṭakaの音写息災福寿の意》八大童子の第八。矜羯羅こんがらとともに不動明王脇士きょうじ。ふつう像は童形で、頭に五つもとどりを結び、左手三鈷さんこ右手に金剛棒を持つ。制吒迦童子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「制吒迦」の意味・読み・例文・類語

せいたか【制&JIS87F3;迦・勢多迦】

  1. ( [梵語] Ceṭaka の音訳。息災・福徳聚勝と訳す ) 仏語。八大童子の第八。矜羯羅(こんがら)童子とともに不動明王の脇士で、右に侍立する。童形で緋衣をまとい、左に三鈷(さんこ)を握り右に金剛棒をとり、怒りの相をあらわす。制吒迦童子。
    1. 制吒迦〈和歌山県金剛峯寺〉
      制吒迦〈和歌山県金剛峯寺〉
    2. [初出の実例]「われは是大聖不動明王の御使に、こんがら・せいたかという二童子なり」(出典:平家物語(13C前)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例