削げる(読み)ソゲル

デジタル大辞泉 「削げる」の意味・読み・例文・類語

そ・げる【削げる/殺げる】

[動ガ下一][文]そ・ぐ[ガ下二]
刃物などで削られたような形になる。「ほおの肉がげっそり―・げる」
本筋からはずれる。普通とはちがっている。
常識にはちと欠けていたり、妙に―・げていたり」〈露伴・連環記〉
[類語]こそげる剝がす剝ぐ剝く引き剝ぐ引っぺがす引っぱがす引き剝がす剝ぎ取るへぐへがす削ぐ削る剃る彫る剪む削ぎ取る削ぎ落とす剃り落とす

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精選版 日本国語大辞典 「削げる」の意味・読み・例文・類語

そ・げる【削・殺】

  1. 〘 自動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]そ・ぐ 〘 自動詞 ガ下二段活用 〙 ( 「そぐ(削)」の自動詞形 )
  2. 刃物でけずり取られる。けずり落とされる。また、そのような状態になる。
    1. [初出の実例]「ハナガ sogeta(ソゲタ)」(出典和英語林集成初版)(1867))
  3. 物事の本筋からそれて他の方面に行く。ふつうの状態からはずれる。ふつうより変わっている。常軌を逸する。
    1. [初出の実例]「傘などの様な枝の茂た樹の上に常に急度座禅してこざ在った先ぞ、居処からしてそげた事だ」(出典:巨海代抄(1586‐99)下)

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