デジタル大辞泉 「前前」の意味・読み・例文・類語 まえ‐まえ〔まへまへ〕【前前】 ずっと前。かねて。以前。「前前からの約束」「前前から気になっている」[類語]前に・ある時・いつぞや・昔・過去・以前・曽かつて・在りし日・往年・往時・往日・旧時・昔日せきじつ・昔時せきじ・昔年せきねん・往昔おうせき・往古・古昔こせき・古いにしえ・古く・その上かみ・当時・かねて・かねがね・何時か・既往・これまで・従来・従前・来こし方・先年・当年・一時・一頃・その節・先に・当時・古来・あらかじめ・前以て・年来・旧来・在来・その昔・太古・千古・大昔・元元・元来・本来・大体・どだい・自体・そもそも・元より・根っから・何等なんら・全然・全く・一向・さっぱり・まるきり・まるで・今まで・常常つねづね・間断かんだん・延延・連綿・長長ながなが・脈脈・綿綿・縷縷るる・ずっと・生まれつき・生来 ぜん‐ぜん【前前】 [名]以前。かつて。「―より、ふとお見上げ申したものの言うのでは」〈鏡花・眉かくしの霊〉[語素]日時・年月や配列・序列を示す語の上に付いて複合語をつくり、その前の前である意を表す。先々せんせん。「前前回」「前前条」「前前年度」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「前前」の意味・読み・例文・類語 ぜん‐ぜん【前前】 [ 1 ] ( 「せんぜん」とも。副詞的にも用いる ) 以前。従来。かつて。ずっとまえ。[初出の実例]「詔曰、〈略〉人々不レ好る謀懐て、天下をも乱り、己氏門をも滅人等も前々有」(出典:続日本後紀‐天長一〇年(833)二月乙酉)「前前(ゼンゼン)から其話は有りましたので御座いますが」(出典:続々金色夜叉(1899‐1902)〈尾崎紅葉〉五)[ 2 ] 〘 造語要素 〙 一定の時や配列・序列を表わす語の上に付いて、基準となるものの前の前であることを示す。二つ前。まえのまえ。先先(せんせん)。「前々夜」「前々月」「前々週」「前々条」「前々回」など。[初出の実例]「国庫の状況に関する前前年度末における実績並びに前年度末及び当該年度末」(出典:財政法(1947)二八条) まえ‐まえまへまへ【前前】 〘 名詞 〙 ずっとまえ。以前。[初出の実例]「まへまへのやうだいさやうに見えまゐらせ候」(出典:簾中旧記(1521頃か))「大にまえまえとかわって〈略〉すなをになったぞ」(出典:玉塵抄(1563)一〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例