剽げる(読み)ヒョウゲル

デジタル大辞泉 「剽げる」の意味・読み・例文・類語

ひょう・げる〔ヘウげる〕【×剽げる】

[動ガ下一]ひょうきんなことを言ったりしたりする。おどける。
「わざと郷里言葉くにことばで―・げた応酬をして」〈野上迷路

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「剽げる」の意味・読み・例文・類語

ひょう・げるヘウゲる【剽・剽化・剽気】

  1. 〘 自動詞 ガ下一段活用 〙
  2. 妙なことを言う。とんでもないことを言う。
    1. [初出の実例]「御前へめし寄せられ、是はひょうげたり。又は似相ひたりなどと、それぞれあひあひとしほらしく、一々御詞懸けられ」(出典:信長公記(1598)首)
  3. ひょうきんにふるまう。ふざける。おどける。
    1. [初出の実例]「げにもむこ殿は、ひゃうげた人じゃときひたほどに、一人わする事もあらふ」(出典:虎明本狂言・鶏聟(室町末‐近世初))

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