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「加治木[町]」の意味・わかりやすい解説
加治木[町]【かじき】
鹿児島県姶良(あいら)郡,鹿児島湾北岸の旧町。一時島津氏の居城地。日豊本線,九州自動車道が通じ鹿児島市の衛星都市化が顕著。米,サツマイモ,花卉(かき),野菜などを産し,林業,漁業も営む。焼酎(しょうちゅう),薩摩焼の一種竜門司(りゅうもんじ)焼を特産。2010年3月姶良郡蒲生町,姶良町と合併して市制施行,姶良市となる。47.51km2。2万2908人(2005)。
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かじき【加治木[町]】
鹿児島県姶良(あいら)郡の町。人口2万3577(1995)。鹿児島湾北岸に位置し,湾岸では数少ない平野があり,古くから地方の中心で加治木氏の本拠であった。特に島津義弘,家久の時代(1600ころ)はここに居城が置かれ,薩摩,大隅,日向3国の中心として栄えた。また鹿児島湾と北薩を結ぶ中継地としても重要であった。鉄道の開通(1901),陸上交通の発達で港町としての機能は衰えたが,日豊本線と国道10号線が通り,九州縦貫自動車道のインターチェンジもできて鹿児島空港との連絡もよく,依然地方の中心としての地位を保っている。
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