労働争議調整制度(読み)ろうどうそうぎちょうせいせいど

世界大百科事典 第2版 「労働争議調整制度」の意味・わかりやすい解説

ろうどうそうぎちょうせいせいど【労働争議調整制度】

労使関係に発生する労働争議(紛争状態)を解決するための制度。継続的な性格をもつ労使関係では,通常の場合,労働争議すなわち労使紛争が生じたとしても,なんらかの形で争議調整,紛争解決に至る必要がある。争議を調整し,関係の修復に努力することなく,ただちに相互の縁を切り,関係を解消させてしまうような事態は,歴史的にはともかく,現在ではまず考えられない。そこで,紛争を解決し,労使関係の安定を取り戻すための諸方策が要請されることになる。

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世界大百科事典内の労働争議調整制度の言及

【労働関係調整法】より

…労使関係に発生する労働争議調整制度の原理とその諸手続を主として規定するほか,一定の争議行為についての制限をも規定する法律。1946年公布。…

※「労働争議調整制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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