(読み)ドウ

デジタル大辞泉 「動」の意味・読み・例文・類語

どう【動】[漢字項目]

[音]ドウ(慣) [訓]うごく うごかす ややもすれば
学習漢字]3年
位置や状態が移りかわる。うごく。「動静動物動揺異動移動運動活動激動鼓動作動さどう自動振動制動微動不動浮動変動躍動流動
うごきを引き起こす。うごかす。「動因動員動機動力扇動能動発動
世の中の秩序を乱す。「動乱騒動暴動
心にショックを受ける。「動転感動
身振り。振る舞い。「動作挙動言動行動妄動一挙一動
[名のり]いつ

どう【動】

動くこと。「と静」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「動」の意味・読み・例文・類語

うごき【動】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「うごく(動)」の連用形の名詞化 )
  2. 位置を変えること。移動。
    1. [初出の実例]「いささかうごきもせられ侍らねば、人にしられぬまかりありきは、かたくなん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
  3. 一つに決まらないで、別の状態に変化すること。移り変わりのようす。変動。また、人の地位や仕事が変わること。異動。「世のうごき」「相場のうごき」
    1. [初出の実例]「清々(すがすが)しい心の動きと、白露のやうな姿とに接すると」(出典星座(1922)〈有島武郎〉)
  4. 揺れること。振動。動揺。
    1. [初出の実例]「節づく動揺(ウゴキ)に篩の中なる 穀物の粒の如くに舞狂へば」(出典:珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉腐肉)
  5. 組織、機械、乗り物、からだ、生命力などの働き。機能。活動。動作。
    1. [初出の実例]「昼寝して手の動やむ団(うちは)かな〈杉風〉」(出典:俳諧続猿蓑(1698)夏)

どう【動】

  1. 〘 名詞 〙 動くこと。変わること。乱れること。
    1. [初出の実例]「堅は地、湿は水、煙は火、動は風なり」(出典:十善法語(1775)九)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕

いごき【動】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うごき(動)」の変化した語 ) 動くこと。
    1. [初出の実例]「とこに、ひたひたともってきたるいき、いやはやとかふいごきのとらるることではない」(出典:評判記・たきつけ草(1677))

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