勢い(読み)イキオイ

デジタル大辞泉 「勢い」の意味・読み・例文・類語

いきおい〔いきほひ〕【勢い】

[名]
他を圧倒する力。活気気勢。「勢いを増す」「破竹勢い
社会を支配する力。権力権勢。「武力背景勢いを振るう」
自然の活動力。「水の勢いで流される」「火の勢いが強い」
盛んな意気。元気。「一杯飲んで勢いをつける」
物事が動くときに加わる速さや強さ。「下り坂勢いがつく」「勢い余って土俵を飛び出す」「筆の勢い
余勢。もののはずみ。なりゆき。調子。「酔った勢いで言う」「時の勢いに乗じる」
[副]その時のなりゆきで。必然的に。「その場の雰囲気から勢いそう答えざるをえなかった」
[下接句]騎虎きこの勢い旭日きょくじつ昇天の勢い飛ぶ鳥を落とす勢い破竹はちくの勢い日の出の勢い
[類語]勢力威力権勢権力実権威勢猛威暴威景気

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の勢いの言及

【草摺引】より

…発生は古く,江戸歌舞伎の初春狂言として〈曾我物語〉に材をとる慣習が式例化すると,数多の同類作品が生じた。しかし現在もなお《草摺引》と称して上演されているのは,1787年(天明7)正月江戸桐座初演,長唄《菊寿の草摺(きくじゆのくさずり)》(通称《勢い》,1世杵屋正次郎作曲)と,1814年(文化11)正月江戸森田座初演,長唄《正札附根元草摺引(しようふだつきこんげんくさずりびき)》(通称《正札附》,4世杵屋六三郎作曲)の2作だけ。前者は荒事芸の手ほどきとして,舞踊修業の初歩段階に教えられ,舞台でも相応に子供が上演。…

※「勢い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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