勿論(読み)モチロン

デジタル大辞泉 「勿論」の意味・読み・例文・類語

もち‐ろん【×勿論】

[副]論じる必要のないほど、はっきりしているさま。言うまでもなく。無論。「勿論出席します」「酒は勿論のこと、タバコもいけない」
[類語]元より当然もっとも無論まさに当たり前ご無理ごもっと言うまでもない言わずもがな言をたない論をたないも有りなん無理もない無理からぬ自然至当自明歴然歴歴一目瞭然瞭然灼然しゃくぜん明らか明白明明白白定か明快はっきり明瞭画然顕然まさしく必至疑いなく然るべきすべからく言うに及ばず言えば更なり言うもおろか論無し推して知るべし隠れもない紛れもない理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっとうべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず言わずと知れた紛れもない違いないくっきり諸手もろてを挙げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「勿論」の意味・読み・例文・類語

もち‐ろん【勿論】

  1. [ 1 ] ( 議論余地がないの意。多く副詞的に用いる ) 言うまでもなく自明であること。無論。
    1. [初出の実例]「この義、勿論なるべし」(出典:名語記(1275)九)
    2. 「『貴公見たか』『もちろん見升た』」(出典:洒落本・北華通情(1794))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 程度のはなはだしいさまを表わす語。大いに。大変。たくさん。
    1. [初出の実例]「一向えらい妙妙妙、勿論古雅でどうもいへぬ」(出典:滑稽本・通者茶話太郎(1795)二)

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普及版 字通 「勿論」の読み・字形・画数・意味

【勿論】ふつろん

追究するな。

字通「勿」の項目を見る

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