化する(読み)カスル

デジタル大辞泉 「化する」の意味・読み・例文・類語

か・する〔クワする〕【化する】

[動サ変][文]くゎ・す[サ変]
形や状態などが変わる。それ以前とは別のものになる。変化する。また、変化させる。「一瞬にして焦土と―・する」「地震は町を廃墟と―・した」
他の影響で心がけや行いなどが変わる。感化される。また、他に働きかける。感化する。「悪人―・して善人となる」「衆を―・する」
[類語]変わる変ずる動く移る変える移ろう転ずる化ける改まる変化する転化する変質する一変する一転する様変わりする豹変ひょうへんする急変する激変する変転する変動する変移する移行する推移する変遷する転変する流転する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「化する」の意味・読み・例文・類語

か‐・するクヮ‥【化】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎ・す 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. 形や状態などが別のものに変わる。変化する。
      1. [初出の実例]「倉町等片時化煙」(出典明月記‐治承四年(1180)二月一四日)
    2. 他から影響を受けて性向や行ないが変わる。感化または同化する。
      1. [初出の実例]「この奴隷を救うて、自主の人に化(〈注〉ナヲス)せしむること能はざるなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎ・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 形や状態などを別のものに変える。変化させる。
      1. [初出の実例]「この世の身を月の光と化し」(出典:死霊‐三章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)
    2. 他に影響を与えてその性向や行ないを変える。感化、または、同化させる。
      1. [初出の実例]「凡そ和歌は国を治め、人を化(クヮ)する源」(出典:源平盛衰記(14C前)七)

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