精選版 日本国語大辞典 「化学当量」の意味・読み・例文・類語
かがく‐とうりょう クヮガクタウリャウ【化学当量】
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単に当量と略することがある。歴史的には原子量を決定するための基準として導入された概念。次の3種がある。
(1)元素の当量 酸素の2分の1グラム原子(8.000グラム)と化合する他の元素の量をxグラムとするときのxをいう。歴史的には、水素(原子価1)を基準として他の元素の原子量を決めようと考えたので、その元素の原子量を原子価で割って当量としていた。
原子量=原子価×当量
当量分のグラム数の元素の量を1グラム当量という。
(2)酸・塩基の当量 1当量の水素を含む酸の量をその酸の当量という。また、それを中和する塩基の量を塩基の当量という。たとえば、硫酸H2SO4では、酸として働く水素が二つあるので、式量98を2で割った49が酸の当量、水酸化ナトリウムNaOH(式量40)では40が塩基の当量である。
(3)酸化・還元の当量 酸化還元反応において、酸化剤または還元剤の式量を、反応で移動する電子の数で割った値である。この当量は反応の種類により、化合物によって一定値をもたない。
しかし、「学習指導要領」では「化学当量」は使用しないようになっている。
[下沢 隆]
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