北堂(読み)ホクドウ

デジタル大辞泉 「北堂」の意味・読み・例文・類語

ほく‐どう〔‐ダウ〕【北堂】

古代中国で、家の北側の堂。主婦居室
母。また、他人の母の敬称母堂。ははぎみ。
大学寮講堂の一。
[類語]お母さんかあ母上ははうえ母君ははぎみ母御ははご母堂ぼどう尊母そんぼ令堂令慈

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精選版 日本国語大辞典 「北堂」の意味・読み・例文・類語

ほく‐どう‥ダウ【北堂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昔、中国で、家の表座敷の北にある堂。主婦の居室。
    1. [初出の実例]「養痾幸臥北堂下、開巻又逢西竺人」(出典:艸山集(1674)一七・偶成)
    2. [その他の文献]〔儀礼‐士昏礼〕
  3. 母または、他人の母をうやまっていう語。母堂。
    1. [初出の実例]「生而纔二歳。泣以喪北堂」(出典:丱余集(1409頃)中・供養五部大乗経)
    2. [その他の文献]〔野客叢書‐巻一〇・萱堂桑梓〕
  4. 大学寮の一講堂。
    1. [初出の実例]「傷巨三郎、寄北堂諸好事」(出典:菅家文草(900頃)二)

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普及版 字通 「北堂」の読み・字形・画数・意味

【北堂】ほくどう(だう)

主婦の室。また、母堂。唐・李白歴陽司馬に贈る。時に此の公、稚子舞を為す。~〕詩 北堂、千の壽 侍奉、光輝り 先づ稚子(ちし)のを同(とも)にし に老の衣を(つ)く

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