精選版 日本国語大辞典 「北山抄」の意味・読み・例文・類語
ほくざんしょう ホクザンセウ【北山抄】
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藤原公任(きんとう)著。10巻。恒例・臨時の朝儀、中央・地方の政務、近衛(このえ)大将以下の武官の進退などについて、国史をはじめ多数の文書・記録を引用して解説した有職故実(ゆうそくこじつ)の書。引用書中には現存しないものも少なくない。近衛大将に関する巻が女婿藤原教通(のりみち)のために書かれたものであるごとく、もと個別に書かれ、のちに一書にまとめられた。公任は四条大納言(しじょうだいなごん)と称したので、古くは『四条記』『四条大納言抄』などともいわれ、現在の書名は、公任隠棲(いんせい)の地にちなむものである。公任は御堂関白道長(みどうかんぱくみちなが)と親しかったため、『西宮記』や『江家(ごうけ)次第』とともに後世長く重んじられた。公任自筆の草稿一巻が存するほか写本も多く、活版本には『故実叢書(そうしょ)』所収本がある。
[今江廣道]
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平安中期の儀式書。藤原公任(きんとう)撰。10巻。巻8・9は婿の藤原教通のために編纂したといわれる。巻1・2は年中要抄上下,巻3・4は拾遺雑抄,巻5は践祚抄,巻6は備忘,巻7は都省雑事,巻8は大将儀,巻9は羽林要抄,巻10は吏途指南と題されている。裏書には後人の追記したものも多いが,貴重な内容を含む。巻10は公任自筆の草稿本が現存する。「新訂増補故実叢書」「神道大系」所収。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…平安時代になって朝廷の儀式典礼が盛大に行われるようになると,それに関する正確な知識が要求され,有職故実の学が発達し,有職書が編纂される。源高明《西宮記》,藤原公任《北山抄》,大江匡房《江家次第》はその代表的なもので,このなかには文書の作成発布に関する儀礼や慣習なども述べられている。これらは,この時代新たに成立した令外様文書に関する解説書といえる。…
※「北山抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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