北相木(村)(読み)きたあいき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北相木(村)」の意味・わかりやすい解説

北相木(村)
きたあいき

長野県中東部、南佐久郡(みなみさくぐん)にある村。千曲(ちくま)川の上流にある山村。千曲川の支流北相木川の狭長な谷を占め、四周は山地で、渓谷伝いにJR小海(こうみ)線小海駅までの村営バスがある。傾斜地だけで、わずかな水田があるほかは、標高1000メートルの高冷地を生かした夏野菜を生産している。3月3日の「流しびな」や、上流の三滝(さんたき)の厳冬凍結には見物客が訪れる。面積56.32平方キロメートル、人口752(2020)。

[小林寛義]

『『北相木村誌』(1977・北相木村)』


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改訂新版 世界大百科事典 「北相木(村)」の意味・わかりやすい解説

北相木[村] (きたあいき)

長野県東部,南佐久郡の村。人口842(2010)。千曲川支流相木川の上流に位置し,村域の大部分関東山地に属する。川沿いの狭長な平地耕地が開かれ,高原野菜,花卉,ナメコ,シイタケの栽培,稲作,ノザワナ漬の生産が行われるが,ほとんどが兼業農家。かつて人口の減少が著しかったが,近年は横ばい状態にある。1884年の秩父事件には村内からの参加者も多かった。縄文早期の栃原岩陰遺跡がある。大禅の滝の氷柱は冬の風物詩として知られる。
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