精選版 日本国語大辞典 「十字」の意味・読み・例文・類語
じゅう‐じ ジフ‥【十字】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
「十」の字の形をしたしるし。キリスト教の十字架をはじめ、宇宙原理などを象徴するものとして世界的に広くみいだされる。
古代シュメールおよびヒッタイトでは文字として用いられ、エジプトおよびアッシリアの王または聖職者は、その着衣の飾りに使っていた。漢字では、単に数を表すばかりでなく、まとまりをもつ完備した数であることから完全の意味を表す。
バビロニアでは天の神アヌ神、ギリシアでは太陽神アポロの、それぞれ象徴とされた。このように十字は、天・太陽はもとより、法・中心・宇宙の最高原理、地上と天界とを結ぶ生命の木などを表すことが多い。また、男女の結合を示したり、多産・豊饒(ほうじょう)を意味する象徴として、古代メキシコのほか各地で用いられている。インドでは、その変形である「卍(まんじ)」の右回りになったものをスバスティカsvastikaといって男性原理、左回りになったものをサウバスティカsauvastikaといって女性原理を示した。これは、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教においても用いられ、日本には仏教とともに伝えられ仏教や寺院の記号となった。
ドイツのナチスは「卍」を民族結合の象徴として用いた。心理学者のユングは、十字は秩序を象徴し、人間の心の深層にもあまねく存在する原型的なものであるとみなした。
[鈴木範久]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…十字状の道を意味する平安時代の言葉〈十字〉に由来し,その意を表す国字としてつくられた〈辻〉の意味が分化したものであって,細道(《名語記》),小路(《節用集》),ついで横町(《日葡辞書》)の意味にも用いられた。古くは十字,ついで辻,辻子と書かれ,室町時代以降になると図子,通子,厨子,途子などの用例もある。…
※「十字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物。「推しの主演ドラマ」[補説]アイドルグループの中で最も応援しているメンバーを意味する語「推しメン」が流行したことから、多く、アイ...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新