千歯こき(読み)せんばこき

旺文社日本史事典 三訂版 「千歯こき」の解説

千歯こき
せんばこき

江戸中期以降普及した脱穀
従来の扱箸 (こきばし) に代わり,竹の歯を10本ぐらい櫛の歯のように並べたもので,のちには歯数も増し,歯も鉄製になった。稲こきが寡婦の雇われ仕事であったのが,千歯こきの出現以後不要となったので「後家倒し」の異名をもった。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

防府市歴史用語集 「千歯こき」の解説

千歯こき

 江戸時代中期以降に広まった脱穀[だっこく]器のひとつです。竹の歯を10本ぐらいくしの歯のように並べたもので、後には歯数も増し、鉄製になりました。歯の部分稲穂をかけて引き、籾[もみ]をはずします。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android