千葉あやの(読み)チバ アヤノ

20世紀日本人名事典 「千葉あやの」の解説

千葉 あやの
チバ アヤノ

昭和期の染織家(正藍染)



生年
明治22(1889)年11月14日

没年
昭和55(1980)年3月29日

出生地
宮城県文字村(現・栗駒町)

学歴〔年〕
文字小卒

主な受賞名〔年〕
勲五等瑞宝章

経歴
明治42年千葉家へ嫁ぎ、義母より宮城県栗原郡地方に伝わる麻織物機織と正藍染(正藍冷染)を習う。わが国最古の正藍染め伝承者として、昭和30年人間国宝に認定された。作品に「正藍染麻地着尺」(31年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千葉あやの」の解説

千葉あやの ちば-あやの

1889-1980 昭和時代の正藍染(しょうあいぞめ)伝承者。
明治22年11月14日生まれ。義母から宮城県栗駒地方につたわる麻織物や正藍染の技法をならう。正藍染は熱をくわえず藍を自然発酵させてそめる古来からの技法で,麻と藍の栽培から,糸紡ぎ,機織り,染色まで一貫してひとりでおこなった。昭和30年人間国宝。昭和55年3月29日死去。90歳。宮城県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「千葉あやの」の解説

千葉 あやの (ちば あやの)

生年月日:1889年11月14日
昭和時代の染織家
1980年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の千葉あやのの言及

【アイ(藍)】より

…藍建ては夏季の作業であったが,しだいに土間に藍壺を設置し,加熱によって四季を通じて藍建てを可能にし,室町期には紺屋(こうや)の発生をみた。近年では宮城県栗駒町の千葉アヤノ(1889‐1980)が古来の藍建てを伝承し,その〈正藍染(しようあいぞめ)〉は1955年文化財に指定された。なお,緑染は藍と黄色染料との交染によって得られる。…

※「千葉あやの」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android