千鳥掛(読み)チドリガケ

デジタル大辞泉 「千鳥掛」の意味・読み・例文・類語

ちどり‐がけ【千鳥掛(け)】

糸を斜めに交差させるかがり方。ほつれるのを防ぐために布の端に用いる。
ひも・糸などを斜めに打ち違えること。左・右と交互にすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「千鳥掛」の意味・読み・例文・類語

ちどり‐がけ【千鳥掛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 千鳥が連なって飛ぶさまに似るところから生じた語 )
  2. (ひも)や糸を交互に斜めに交差させてかがること。千鳥かがり。
    1. [初出の実例]「まがれる物のしなじな〈略〉千鳥(チドリ)がけ、九折の道」(出典仮名草子・尤双紙(1632)下)
  3. 斜めにうち違えること。左、右と互い違いにすること。交互にすること。
    1. [初出の実例]「淡路潟通ふや須磨の千鳥がけ〈徳元〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android