はん‐とう ‥タウ【半島】
〘名〙 海に向かって細長く突き出た
陸地。小さいものは岬
(みさき)、崎
(さき)、端
(はな)などと呼ばれる。
※訂正増訳采覧
異言(1801)二「和蘭語に法児弗・厄乙蘭土
(ハルフ・エイランド)と云これ半島と云る義にして三面海に臨み一面大陸に連るの地を称するの言なり」
[
補注]オランダ語の half eiland (半分の島)、あるいは schiereiland (ほとんど島)の
訳語とされる。
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デジタル大辞泉
「半島」の意味・読み・例文・類語
はん‐とう〔‐タウ〕【半島】
海に向かって長く突き出している陸地。小さいものは岬・崎・鼻などという。
[類語]岬・崎
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半島
はんとう
peninsula
陸地が海や湖へ長く突出している部分。大規模な半島としては、アラビア半島、インド半島、バルカン半島などがあり、小規模なものとしては日本の三浦半島(神奈川県)、男鹿(おが)半島(秋田県)、能登(のと)半島(石川県)、佐田岬(さだみさき)半島(愛媛県)などきわめて多い。大小の規模は一般に相対的なものであるから、ヨーロッパ大陸はユーラシア大陸の半島にあたる。北ヨーロッパのスカンジナビア、ヨーロッパ南西部のイベリア、イタリアなどの半島はヨーロッパの半島である。もっとも小規模なものは、陸地が沈水したために尾根部分が半島状に残ったもので、半島という呼称がつけられていないものが多い。
[市川正巳]
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はんとう【半島 peninsula】
海に突き出した陸地の部分。スカンジナビア半島やイベリア半島のように大きな半島もあれば,三浦半島のように小さいものもある。半島より小さい陸地の突出部は岬,鼻などと呼ばれることが多い。半島の大きなものは大規模な地盤運動によって形成されるが,小さなものは沈水した山稜部が半島となったり,硬い岩石が浸食から残って突出する場合がある。半島は三方を海に囲まれているため気候は海洋性であり,伊豆半島やフロリダ半島のように温暖な気候を利用して保養地,別荘地になったり,かんきつ類,花卉(かき)の産地などになることがある。
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半島
はんとう
peninsula
3方が海に囲まれて海に突出した陸地。大規模な半島は地殻変動によってできた隆起部で,小さい半島には硬い岩石の部分が浸食されず残ったものや,島が砂の堆積によって陸に続いた陸繋島のようなものがある。
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