半生(読み)はんせい

精選版 日本国語大辞典 「半生」の意味・読み・例文・類語

はん‐せい【半生】

〘名〙
一生涯大部分。また、大人になってからの生涯の大部分。半世
※両足院本山谷抄(1500頃)二〇「我は六十で有ほどに、はや半生を過たに」 〔牟融‐贈鴎陽詹詩〕
② 死にかかっていること。はんしょう。〔庾信‐慨然成詠詩〕
③ なかば生(なま)であること。はんなま。
随筆・孔雀楼筆記(1768)一「米釜中に在て、半生半熟す」

はん‐なま【半生】

〘名〙
① (形動) 十分に煮えたり、乾いたりしていないこと。また、そのさま。「半生の芋」
③ (形動) 知識などが、生はんかであること。また、そのさま。「半生の学問

はん‐しょう ‥シャウ【半生】

〘名〙 (古く「はんじょう」とも) 生死さかいにあること。「半死半生」 〔文明本節用集(室町中)〕

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デジタル大辞泉 「半生」の意味・読み・例文・類語

はん‐なま【半生】

[名・形動]
なま煮えであること。また、そのさま。「半生な(の)野菜
なま乾きであること。また、そのさま。「半生な(の)イカ
知識などが十分でないこと。また、そのさま。半可通。「半生な(の)学問」
半生菓子はんなまがし」の略。

はん‐せい【半生】

一生半分。また、ある時まで送ってきた生涯。今までの人生。「半生を振り返る」
[類語]前半生後半生

はん‐しょう〔‐シヤウ〕【半生】

生死のさかいにあること。「半死半生

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普及版 字通 「半生」の読み・字形・画数・意味

【半生】はんせい

一生の半ば。〔晋書、魏詠之伝〕生まれながらにして缺(唇)なり。~曰く、(さ)きて之れを補ふべし。但だ須(すべか)らく百日粥をめ、語笑するを得ざるべしと。詠之曰く、生語らざるもり。亦た當(まさ)に之れを療(いや)すべし。況んや百日をやと。(殷)仲堪~善く之れを療(いや)さしむ。

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