卑近(読み)ひきん

精選版 日本国語大辞典 「卑近」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きん【卑近】

〘名〙 (形動) 手近でたやすいこと。身近でありふれていること。高遠ではなくわかりやすいこと。また、そのさま。
童子問(1707)上「承忽卑近者、非道者。意思如何」
明暗(1916)〈夏目漱石〉一三〇「突然卑近(ヒキン)実際家となって」 〔曾鞏‐筠州学記〕

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デジタル大辞泉 「卑近」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きん【卑近】

[名・形動]身近でありふれていること。高尚でなくわかりやすいこと。また、そのさま。「卑近な例をあげる」
[類語]手近い程近い近い間近い間近じきすぐ至近近く目前鼻先手が届く指呼しこ咫尺しせき目睫もくしょうかん目と鼻の先身近手近身辺そばかたわわき片方かたえ手もと付近近辺近傍近所最寄り足元座右左右手回り身の回りまのあたり目睫もくしょう面前目の前眼前現前目先鼻面はなづら鼻っつら前面正面真ん前手前先方直前

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普及版 字通 「卑近」の読み・字形・画数・意味

【卑近】ひきん

卑俗。〔呉礼部詩話〕許用、工(たく)みに七言を爲(つく)る。~自ら以(おも)へらく、字く、匠物を工と爲すと。然れども格律にして、漸くす。

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