南島[町](読み)なんとう

百科事典マイペディア 「南島[町]」の意味・わかりやすい解説

南島[町]【なんとう】

三重県中南部,度会(わたらい)郡の旧町。山が熊野灘に迫り,リアス式海岸を呈する。耕地は少ないが,沿岸・沖合漁業真珠養殖が盛ん。海岸は景勝地。2005年11月,度会郡南勢町と合併し町制,度会郡南伊勢町となる。133.04km2。8319人(2003)。

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世界大百科事典 第2版 「南島[町]」の意味・わかりやすい解説

なんとう【南島[町]】

三重県中央南部,度会(わたらい)郡の町。人口8657(1995)。紀伊山地南東端の山地が海岸線に迫り,南はリアス海岸をなして熊野灘に面し,贄(にえ)湾,神前(かみさき)湾などが湾入する。全体が山がちで,大部分常緑広葉樹の自然林で覆われている。古くは伊勢神宮の神戸や御厨(みくりや)が置かれていた。沿岸部には平家の落人が開いた隠田集落と伝えられるところがあり,製塩を業とし,地名に竈(かま)のつく八つの集落が〈南島八ヵ竈〉と呼ばれた。

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