単純(読み)タンジュン

デジタル大辞泉 「単純」の意味・読み・例文・類語

たん‐じゅん【単純】

[名・形動]
そのものだけで、まじりけがないこと。他の要素などが混入していないこと。また、そのさま。「言葉どおりの単純意味
機能構造形式などがこみいっていないこと。また、そのさま。「単純な計算ミス」「単純機械」⇔複雑
考え方やとらえ方が素直であること。とらえ方などが一面的で浅いこと。また、そのさま。「その見方単純すぎる」「彼は意外に単純なところがある」「単純明快な論理」⇔複雑
条件制限などがないこと。また、そのさま。「単純権利を承継する」
[派生]たんじゅんさ[名]
[類語](1純粋シンプル純然純一至純純乎純正純良単一純化プレーン質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか質実清貧素朴純朴朴訥ぼくとつ質朴真率清楚実直実体じってい朴直篤実生一本まじめ生まじめ大まじめ真摯愚直/(2簡単簡略簡素簡約簡潔手短てみじか簡便簡易安直あんちょく/(3浅はか浮薄軽薄軽佻浅浅浅浅しい馬鹿愚か愚かしい馬鹿らしい馬鹿馬鹿しい阿呆らしい下らない愚劣無思慮ぶしりょ無考え浅薄せんぱく軽はずみ軽率

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精選版 日本国語大辞典 「単純」の意味・読み・例文・類語

たん‐じゅん【単純】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. そのものばかりでまじりけのないこと。それ一つで他の要素が混入していないこと。また、そのさま。純一。
    1. [初出の実例]「水銀 単純の鉱属中にて通常熱度に在て液体をなす者は独此水銀のみなり」(出典:小学化学書(1874)〈文部省〉三)
  3. 構造や形式、働きなどが簡単でこみいっていないこと。あっさりしていて手数がかからないさま。また、物の見方や考え方などが素直で明快なさま。時に、考え方が一面的で浅いさまを非難していうのにも用いる。シンプル。〔哲学字彙(1881)〕
    1. [初出の実例]「所が、大石の考は頗る単純(タンジュン)である」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉二)
  4. 条件や、制限のないこと。
    1. [初出の実例]「単純なる支払の委託」(出典:商法(明治三二年)(1899)四四五条)

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普及版 字通 「単純」の読み・字形・画数・意味

【単純】たんじゆん

純一。

字通「単」の項目を見る

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