卵細胞(読み)ランサイボウ(その他表記)egg cell; ovum

デジタル大辞泉 「卵細胞」の意味・読み・例文・類語

らん‐さいぼう〔‐サイバウ〕【卵細胞】

らんのこと。1個の細胞からなるのでいう。

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精選版 日本国語大辞典 「卵細胞」の意味・読み・例文・類語

らん‐さいぼう‥サイバウ【卵細胞】

  1. 〘 名詞 〙らん(卵)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卵細胞」の意味・わかりやすい解説

卵細胞
らんさいぼう
egg cell; ovum

卵 (らん) ,卵子ともいう。雌の生殖細胞。雄性配偶子の精子に対する語。動物の卵は一般に球形卵黄を含み,精子に比べ大型で運動性を欠く。種によって卵黄の量や分布に差がある。また極性を示し動物極,植物極が区別され,将来の分化に重要な意義をもつ。卵細胞の形成は卵巣中で行われ,成熟のとき,卵母細胞の減数分裂で生じ,染色体は半減している。被子植物では,胚嚢内の珠孔に面した1つの大きな細胞,裸子植物では造卵器内にある1つの大きな細胞,コケシダでは造卵器中の下方にある大きな細胞をいう。

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世界大百科事典(旧版)内の卵細胞の言及

【卵】より

… 本来の配偶子としての卵は,その周囲をいろいろな卵膜と呼ばれる無細胞性の膜構造や,卵形成に際して,その周囲を取り囲んで存在する濾胞(医学では卵胞と呼ぶ)細胞などさまざまな付属物とともに観察されることが多く,卵または卵子の語は,そのような複合構造全体に対して用いられていることが多い。一方,卵巣内にあって,いまだ成熟分裂を行っていない卵細胞は,配偶子ではなく,卵母細胞oocyte(医学では卵祖細胞と呼ぶ)の状態である。哺乳類では,卵巣内の第1次卵母細胞が排卵時に第1極体を放出して第2次卵母細胞(医学では卵娘細胞と呼ぶ)となり,受精と同時に第2極体を放出して減数分裂を完了する。…

※「卵細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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