原始(読み)ゲンシ

デジタル大辞泉 「原始」の意味・読み・例文・類語

げん‐し【原始】

物事のはじめ。おこり。元始。「原始地球
初期段階であること。組織構造などが単純で、未分化・未発達なこと。「原始キリスト教」
自然のままで、人為の加えられていないこと。「原始森林
[類語]自然天然てんねん森羅万象しんらばんしょう天工造化ぞうか天造大自然天地人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「原始」の意味・読み・例文・類語

げん‐し【原始・元始】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おおもと。はじめ。おこり。
    1. [初出の実例]「思其元始(ゲンシ)已に彼の社に在り」(出典源平盛衰記(14C前)四五)
    2. 「我国劔術の原始を考ふるに」(出典:撃剣叢談(1843)一)
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕
  3. 自然のままで人の手が加えられてないこと。自然に近いもとのすがた。原初
    1. [初出の実例]「原始(ゲンシ)の大深林を忍びやかに過ぎゆく時雨」(出典:空知川岸辺(1902)〈国木田独歩〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「原始」の読み・字形・画数・意味

【原始】げんし

始めをたずねる。また、最初最古未開時代。〔易、辞伝下〕易の書爲(た)るや、始めを原(たづ)ねりを(もと)め、以て質(卦体)と爲すなり。~其の初めは知りく、其の上は知り易きは、本末なればなり。

字通「原」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android