収斂(読み)しゅうれん

精選版 日本国語大辞典 「収斂」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐れん シウ‥【収斂】

〘名〙
① あつめ、ひきしめること。また、収縮すること。収縮させること。また比喩的に、多く要素条件などがある一つのものに集約すること。
※藤樹文集(1648頃)五「窮経之法、以斂身心而立至徳之大本主」
穀物などをとりおさめること。収穫。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔荘子‐譲王〕
租税を取り立てること。収税
※続日本紀‐養老五年(721)六月乙酉「京及諸国、因官人月俸、収斂軽税
輿地誌略(1826)一「千五百年代の末、玉凾抜人呂(ヨハンバシロ)王収斂を好で、人民を愛せず、管内の乱を致す」 〔礼記月令
④ =しゅうそく(収束)③〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「収斂」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐れん〔シウ‐〕【収×斂】

[名](スル)
縮むこと。引き締まること。また、縮めること。収縮。「血管収斂させる」
一つにまとまること。また、まとめること。集約。「意見収斂される」
租税などを取り立てること。
生物学で、系統の異なる生物どうしが、近似した形質をもつ方向へと進化する現象相近
収束23」の旧称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「収斂」の読み・字形・画数・意味

【収斂】しゆう(しう)れん

とり集め収める。〔墨子、尚賢中〕賢の官に長たるや、夜(よは)に寢(い)ね夙(つと)に興(お)き、關市・山林・澤梁(たくりゃう)の利を收斂して、以て官府を實(み)たす。是(ここ)を以て官府實ちて、財散せず。

字通「収」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

百科事典マイペディア 「収斂」の意味・わかりやすい解説

収斂【しゅうれん】

数学,物理学などでは今は収束という。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「収斂」の意味・わかりやすい解説

収斂
しゅうれん

収束」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android