取りん坊(読み)トリンボウ

デジタル大辞泉 「取りん坊」の意味・読み・例文・類語

とりん‐ぼう〔‐バウ〕【取りん坊】

遊里で、遊女をだまして金品を奪う客。転じて、遊女にだまされて多額の金品を奪われる客。とられんぼう。
女郎も―も、あまねく色道の鏡といたしぬ」〈浮・色三味線・二〉
遊里で、ひやかし素見すけん
「往古吉原にては―と云ひ、今は素見といふ」〈洒・娼妓絹籭〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android