取り分く(読み)トリワク

デジタル大辞泉 「取り分く」の意味・読み・例文・類語

とり‐わ・く【取り分く】

[動カ四]特に他と異なっている。特別である。
御前よりも―・きさるべきものどもをいださせ給ふ」〈大鏡・頼忠〉
[動カ下二]とりわける」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取り分く」の意味・読み・例文・類語

とり‐わ・く【取分】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行四段活用 〙とりわける(取分)
    1. [初出の実例]「源宰相などのあはれにて物し給ふめるもただいまはとりわきたる事もなかめり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙とりわける(取分)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android