取組(読み)トリクミ

デジタル大辞泉 「取組」の意味・読み・例文・類語

とり‐くみ【取(り)組(み)】

取り組むこと。物事にあたること。「問題への取り組み
組み合わせること。取り合わせ。特に、相撲の組み合わせ。「好取り組み
信用取引で、売り残買い残状態または関係

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取組」の意味・読み・例文・類語

とり‐くみ【取組】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相手になって組み合うこと。
    1. [初出の実例]「ましてあやしの下すどもの、髪かなぐり、とりくみ、ひくみすることはむべり」(出典:宝物集(1179頃))
  3. 組み合わせること。仕組むこと。また、とり合わせ。
    1. [初出の実例]「是は取組(トリクミ)面白、見ぬと有所を花もなしと云ひたる所、おとなしく中の風情也」(出典景感道(1504‐21))
  4. 相撲の組み合わせ。転じて、勝負。
    1. [初出の実例]「其上角力会といふ事ありて西東とわかれ勝負付取組(トリクミ)のと」(出典:洒落本・風流仙婦伝(1780))
  5. 物事、問題などの解決をめざして懸命にあたっていくこと。
  6. 信用取引や清算取引での売り方と買い方との関係をいう。売買約定のこと。
    1. [初出の実例]「金銀取くみの手だてを聞はつり」(出典:浮世草子・日本新永代蔵(1713)四)

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