口供(読み)コウキョウ

デジタル大辞泉 「口供」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう【口供】

[名](スル)
意見などを口頭で述べること。
罪人の口から罪状を述べること。また、その筆記録。口書き。
町奉行白洲で、表向きの―を聞いたり」〈鴎外高瀬舟
裁判官の問いに対して被告人証人などが行う供述。「口供書」

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精選版 日本国語大辞典 「口供」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう【口供】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事実を口頭で述べること。ことばで意見を述べること。
    1. [初出の実例]「口供(コウキャウ)をフヒニッシュ〔完結(をはる)〕したまへ」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉五)
  3. 罪人が口頭で罪状を申し述べること。また、それを筆記したもの。くちがき。
    1. [初出の実例]「罪人の口供に拘々たらざるなり」(出典:明六雑誌‐一〇号(1874)栲問論・二〈津田真道〉)
    2. [その他の文献]〔未信篇〕
  4. 裁判所などの尋問に応じて、被告人、証人、鑑定人などが口頭で行なう供述。

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