精選版 日本国語大辞典 「古めかしい」の意味・読み・例文・類語
ふる‐めかし・い【古めかしい】
① 様式・性格などが古いように感じられる。古風である。昔かたぎである。
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「『そのわたりに』とか侍りつるは、あなふるめかしや」
② いかにも時代がたったことである。昔のことである。また、昔からのことである。古びている。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「いと涙がちにふるめかしき事どもをわななきいでつつかたりきこゆ」
③ いかにも年寄りじみている。老人くさい。
※源氏(1001‐14頃)朝顔「また、いとふるめかしきしはぶきうちして参りたる人あり」
④ 清新な魅力がない。陳腐である。
※蜻蛉(974頃)下「昨日のは、いとふるめかしき心ちすれば、きこえず」
ふるめかし‐げ
〘形動〙
ふるめかし‐さ
〘名〙
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