精選版 日本国語大辞典 「古今著聞集」の意味・読み・例文・類語
ここんちょもんじゅう ココンチョモンジフ【古今著聞集】
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鎌倉時代の説話集。20巻。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。約700話の短章を、30編に分類して編集する。その編目は、神祇(じんぎ)、釈教、政道忠臣、公事、文学、和歌、管絃(かんげん)歌舞、能書、術道、孝行恩愛、好色、武勇、弓箭(きゅうせん)、馬芸、相撲強力(すまいごうりき)、画図、蹴鞠(しゅうきく)、博奕(ばくえき)、偸盗(ちゅうとう)、祝言、哀傷、遊覧、宿執、闘諍(とうじょう)、興言利口(きょうげんりこう)、恠異(かいい)、変化(へんげ)、飲食(おんじき)、草木、魚虫禽獣(きんじゅう)と多岐にわたり、収める説話も多彩。序文に、院政期の貴族説話集『宇治大納言(うじだいなごん)物語』(散逸)、『江談抄(ごうだんしょう)』を継承するものであると明言するとおり、中古の貴族社会とその周辺のできごとを話題の大半とし、王朝貴族社会とその文化に対する賛美や憧憬(しょうけい)のことばを随所に漏らしており、尚古思想を全体の基調としている。しかし一方で、笑話を集めた「興言利口篇(へん)」などには、著しく卑俗で猥雑(わいざつ)な「街談巷説(こうせつ)」の世界への傾斜が目だち、王朝文化の枠を踏み出した新しい中世的人間像を描き出している。
[小島孝之]
『永積安明・島田勇雄校注『日本古典文学大系84 古今著聞集』(1966・岩波書店)』
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鎌倉中期の説話集。20巻。橘成季(なりすえ)編著。1254年(建長6)成立。神祇・釈教・政道・忠臣・公事・文学など30の編目で697話を収め,うち約80話は「十訓抄(じっきんしょう)」などからの後人による増補。序と跋を備え,跋文に勅撰集をまねて撰進後の宴を催すとあるなど,編纂への明瞭な意思がみえる。各編は,編目について「そのことのおこり」を説く小序をおき,跋文によれば以下年代順に説話を配する。編成の整備,実録重視の姿勢,雅俗にわたる取材には百科全書的性格がある。過去にさかのぼり編目を意味づけ,話題に歴史的な展開を確かめて現在を相対比する点,話題が日本の出来事に限られているところなどに,現実認識への行為性やイデオロギー的な自国意識がみられる。「日本古典文学大系」「日本古典集成」所収。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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