古巣(読み)ふるす

精選版 日本国語大辞典 「古巣」の意味・読み・例文・類語

ふる‐す【古巣】

〘名〙
① 古い巣。住みなれた巣。もと住んでいた巣。《季・春》
古今(905‐914)雑体・一〇四六「のこぞのやどりのふるすとや我には人のつれなかるらむ〈よみ人しらず〉」
長年住みなれた、自分の家や土地。わが家。また、もとの環境場所
蜻蛉(974頃)上「なつくる宿の なければぞ ふるすにかへる まにまには とひくることの ありしかば」

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デジタル大辞泉 「古巣」の意味・読み・例文・類語

ふる‐す【古巣】

古くなった巣。もとすんでいた巣。 春》「―ただあはれなるべき隣かな/芭蕉
以前住んでいたり、属していたりした所。「古巣の課に戻る」

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