古惚ける(読み)フルボケル

デジタル大辞泉 「古惚ける」の意味・読み・例文・類語

ふる‐ぼ・ける【古×惚ける/古×呆ける】

[動カ下一]古くなって、きたならしくなる。古くなって色や形がはっきりしなくなる。「―・けた看板
[類語]古い古めかしい古臭ふるくさかび臭い古びる陳腐中古時代遅れ流行遅れ古風昔風旧式旧弊前近代的旧態依然オールドファッションださい年代物時代錯誤古色古色蒼然蒼然旧態使い古し陳套旧套陳臭い時代掛かる時代めく昔ながら蒼古年季が入るレトロアナクロアナクロニズムアウトオブデートオールドタイマー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古惚ける」の意味・読み・例文・類語

ふる‐ぼ・ける【古惚・古呆】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
  2. 時がたってきたなくなる。久しい年月にわたって使用し、色がくすんだり、形がくずれたりする。また、盛りをすぎて光沢を失う。ふるぼうける。
    1. [初出の実例]「古ぼけたスコッチの背広に」(出典:くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉六)
  3. 時がたって不確かになる。
    1. [初出の実例]「記憶は既に古ぼけていて」(出典:忘却の河(1963)〈福永武彦〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android