福岡県北西部の市。人口5万7920(2010)。1997年10月1日市制。南東部は三郡山地に属する山地,北は丘陵地に囲まれ,西は玄界灘に臨み砂丘と花鶴(かつる)川の沖積低地である。古代には《和名抄》の席内(むしろうち)郷の地とされ,近世には宿場町として栄えた。鹿児島本線,西鉄宮地岳線(2007年廃止),国道3号線が並走し,九州自動車道の古賀インターチェンジもあり,交通至便で福岡市に近いため,製紙,機械などの工場が早くから立地した。またバイパス沿いの工業団地への新たな工場進出が加わって,工業が主産業となり,福岡市北部の衛星工業地区を形成している。また福岡市のベッドタウンとして大規模住宅団地の建設があいついでいる。青柳付近はミカン,酪農など多角的農業経営の先進地として知られている。山麓には古墳や先史遺跡が多い。
執筆者:松橋 公治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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