句数(読み)クカズ

デジタル大辞泉 「句数」の意味・読み・例文・類語

く‐かず【句数】

句の数。
連歌俳諧で、百韻または歌仙一巻のうち同季・同種の句を何句まで連ねてよいか規定したもの。
連歌・俳諧で、一巻を巻き終わったあと、懐紙巻末に作者名とその句の数を記入すること。句上げ。

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精選版 日本国語大辞典 「句数」の意味・読み・例文・類語

く‐かず【句数】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 句の数。
    1. [初出の実例]「音曲の句数を定めて」(出典:三道(1423))
  3. 連歌や俳諧の一巻の中で、同季の句や同種の題材を何句まで連続してよいかをきめた規定。連歌の百韻の場合、春、秋、恋などは五句まで、夏、冬、旅、述懐などは三句までよみ続けてよい。俳諧の歌仙では、春、秋などは三句まで、夏、冬、旅、述懐などは二句までとする。くすう。
    1. [初出の実例]「句数 春秋恋、以上五句」(出典:連理秘抄(1349))
  4. 連歌や俳諧の一巻、または一撰集の中における、個人ごとにみた入句の数。句上(くあげ)
    1. [初出の実例]「句数を高名する人も侍めり」(出典:落書露顕(1413頃))

く‐すう【句数】

  1. 〘 名詞 〙 句のかず。くかず。

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