台笠(読み)ダイガサ

デジタル大辞泉 「台笠」の意味・読み・例文・類語

だい‐がさ【台×笠/台傘】

近世大名行列などのとき、袋に入れ長い棒の先につけて、小者に持たせたかぶり笠。
(台傘)傘袋に納めた妻折り傘。高位の人の外出の際に飾り傘として用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「台笠」の意味・読み・例文・類語

だい‐がさ【台笠・台傘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さんだいがさ(参内傘)」の略 ) 傘袋(かさぶくろ)に納めた妻折傘。主として参内の時に持参させたもの。
    1. [初出の実例]「めつらしひ殿を此屋に申入〈西虎〉 たて笠台かさ引馬に角〈西鶴〉」(出典:俳諧・飛梅千句(1679)賦何秤俳諧)

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普及版 字通 「台笠」の読み・字形・画数・意味

【台笠】だいりゆう(りふ)

(すげ)笠。〔詩、小雅都人士〕彼の人士 臺笠緇撮(しさつ)す(黒布で髻を包む)

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