右衛門府(読み)ウエモンフ

デジタル大辞泉 「右衛門府」の意味・読み・例文・類語

うえもん‐ふ〔ウヱモン‐〕【右衛門府】

左衛門府とともに宮城諸門の警衛などをつかさどった役所。→衛門府

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精選版 日本国語大辞典 「右衛門府」の意味・読み・例文・類語

う‐えもんふ‥ヱモンフ【右衛門府】

  1. 〘 名詞 〙 令外の官の一つ。左衛門府とともに衛士を率いて宮城諸門の警衛、開閉をつかさどった。職員に督、佐各一人、大尉少尉大志・小志各二人のほか、府生、衛士等がある。衛門府は、大同三年(八〇八)左右衛士府に併合されたが、弘仁二年(八一一)一一月左右衛士府を左右衛門府と改めた。靫負司(ゆげいのつかさ)。うえもん。うふ。えもん。
    1. [初出の実例]「左右衛門府所進官荷請文・又遣国国火長差文等」(出典九暦‐九条殿記・五月節・天慶七年(944)二月八日)

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