人工的な化学物質を合成してつくった、細菌に有効な薬を合成抗菌剤といいます。
細菌は
かつては抗生物質と並ぶ感染症治療の主役でしたが、サルファ剤が効かない
しかし、尿路感染症をおこす細菌には有効なことが多く、現在でも軽症の尿路感染症、一部の
■抗結核剤
結核をおこす結核菌の発育や、増殖を阻害する作用がある薬を抗結核剤といいます。かつては、パス、ストレプトマイシン、イソニアジドなどの薬が抗結核剤の主役で、検査で結核菌が見つからなくなる(菌の陰性化)までに2~5年を要することが多かったのですが、リファンピシン製剤、エタンブトール塩酸塩製剤という抗結核剤が登場して以来、半年から1年ぐらいで菌が陰性化するようになりました。
■キノロン系(ピリドンカルボン酸系)合成抗菌剤
細菌が増殖するためには
その効力は強力で、副作用が少なく、長期間使用しても効力が低下しないなどの長所があるため、内服で用いられる合成抗菌剤の25%はピリドンカルボン酸系の薬です。
ナリジクス酸製剤、ピペミド酸水和物製剤などがあり、おもに尿路・腸管などの細菌感染症に用いられます。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報
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