あい‐ことば あひ‥【合言葉】
〘名〙
①
暗中で、または、入り乱れて戦うとき敵と味方とを区別するためにあらかじめ定めておく
合図の
言葉。暗号の言葉。
あいこと。
※謙信家記(1580)輝虎公越中発向「謙信公、毎日敵の合言葉、合印は能(よく)聞れければ」
② 特定の社会や集団に属する人々にだけ通用する特異な意味をもった言葉。
隠語・狩詞・鷹詞・舟詞などをいう。
※天理本狂言・
痩松(室町末‐近世初)「惣じて此やせまつ、こゑまつと申はわれらごときの者の山だちのあひ言葉じゃ」
※或る女(1919)〈
有島武郎〉後「
臥薪嘗胆(ぐゎしんしゃうたん)といふやうな合ひ言葉が頻りと
言論界には説かれてゐた」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「合言葉」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典内の合言葉の言及
【スローガン】より
…標語,合言葉などと訳され,特定の主張を広く人びとに浸透させるために,その意図を簡潔に表現した言葉。その語源は,ゲーリック語のsluagh ghairm(〈ときの声,集合合図の叫び〉の意)で,本来,スコットランド高地人などが危急のさいの呼集のためにあげた声であった。…
※「合言葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報