精選版 日本国語大辞典 「吉林」の意味・読み・例文・類語
きつりん【吉林】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
中国、吉林省中東部の第二松花江(しょうかこう)沿岸にある地級市。別称の吉林烏拉(チーリンウラ)はモンゴル語の「沿江」の意。旧称の船廠(せんしょう)はロシアの侵略に対して1658年清(しん)朝が戦船44隻を建造した造船所に由来する。人口430万8000(2012)。4市轄区と永吉(えいきつ)県を管轄し、舒蘭(じょらん)、蛟河(こうが)、樺甸(かでん)、磐石(ばんせき)の4県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。長図線(長春(ちょうしゅん)―図們(ともん))、吉舒線(吉林―舒蘭)、瀋吉線(瀋陽(しんよう)―吉林)、竜豊線(竜潭山(りゅうたんざん)―大豊満(だいほうまん))の各鉄道が交差し、1895年のロシア汽船遡上(そじょう)に始まる河川交通もある。多くの行政、経済、教育機関のなかには、南方の豊満発電所にかかわる電力学院がある。
近郊の石炭、油母頁岩(ゆぼけつがん)、木材などを用いた化学肥料、染料、カーバイドの三大化学工場やプラスチック、ビニロン、ゴム、鉄鋼、冶金、機械、製紙、陶磁器、ガラスなどの工業が盛んである。また周辺農村の作物を加工する穀粉、大豆油、テンサイ糖、酒造、紡織、製麻工業などの在来工業もあり、とくに関東三宝と称されるニンジン、鹿茸(ろくじょう)、貂皮(ちょうひ)は有名。
名勝・旧跡には、先史住居跡や雨乞(あまご)いで知られる竜鳳寺(りゅうほうじ)のある竜潭山、団子山古城跡、江南公園、市街の眺望がよく朶雲殿(だうんでん)や肱観亭(こうかんてい)のある北山公園、明(みん)の将軍劉清(りゅうせい)が自らの行軍記録を刻んだアシェンハタ磨崖(まがい)などがある。
[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新