精選版 日本国語大辞典 「吉行淳之介」の意味・読み・例文・類語
よしゆき‐じゅんのすけ【吉行淳之介】
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小説家。大正13年4月13日、岡山市生まれ。父エイスケは昭和の初期、新興芸術派の作家として知られた。東京大学英文科中退。同人誌『葦(あし)』『世代』『新思潮』に加わり、『星の降る夜の物語』(1947)ほかの散文詩風の小説を書き出す。幾度か候補にあげられたのち、『驟雨(しゅうう)』(1954)により芥川(あくたがわ)賞受賞。結核の療養中の受賞であった。安岡章太郎、庄野(しょうの)潤三、遠藤周作らとともに「第三の新人」の主流とみられた。ついで長編『原色の街』(1956)では娼婦(しょうふ)の町の女を通じて性愛の世界を活写し、一方、長編『焔(ほのお)の中』(1956)では戦争の時代のなかでの自身の少年期からの体験を通して人間の「関係」を追究した。前者の系列の作品には『娼婦の部屋』(1958)、後者の系列には『風景の中の関係』(1960)が続いた。『砂の上の植物群』(1963)あたりからは倒錯した性への関心が作品化され、『星と月は天の穴』(1966)、『暗室』(1969)がこれに次いだ。評判作であった『夕暮まで』(1965~78)もこの一連にあるとみられる。短編集『不意の出来事』(1965)、『鞄(かばん)の中身』(1974)などからも感性的な文体を介して多彩なイメージが読み取れる。『すれすれ』(1959)ほかの読み物風の作品、『私の文学放浪』(1965)、『生と性』(1971)などのエッセイ類も多く、対談の名手ともいわれる。1981年(昭和56)芸術院会員。なお、詩人・芥川賞作家の吉行理恵、女優の吉行和子はその妹。
[保昌正夫]
『『吉行淳之介全集』17巻・別巻3(1983~85・講談社)』▽『『吉行淳之介自選作品』全5巻(1975・潮出版社)』
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