名分(読み)メイブン

デジタル大辞泉 「名分」の意味・読み・例文・類語

めい‐ぶん【名分】

立場身分に応じて守らなければならない道義上の分限。「名分を立てる」「大義名分
事をするについての表向き理由名目。「機構改革を進めるには名分に欠ける」
[類語]格式

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「名分」の意味・読み・例文・類語

めい‐ぶん【名分】

  1. 〘 名詞 〙 名義・身分に伴って必ず守らなければならない道義上の分限。
    1. [初出の実例]「褒貶をもて名分を定む」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇)
    2. 「此時の官軍と云るも、皆名分の義戦と云難かるべしや」(出典:箚録(1706))
    3. [その他の文献]〔荘子‐天下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「名分」の読み・字形・画数・意味

【名分】めいぶん

名による実。本分。〔荘子天下〕易は以て陰陽(い)ひ、春秋は以て名ふ。

字通「名」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の名分の言及

【正名】より

…中国,古代の名分概念。《論語》の〈名が不正だと,礼楽文化は衰微し,刑罰は不当になる〉(子路篇)の〈名を正す〉,つまり事物の実質を正確に認識する称呼(よび名)を保持すること。…

※「名分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android