三重県西端,伊賀盆地南部を占める市。1954年名賀郡名張町と滝川,箕曲(みのわ),国津の3村が合体,市制。人口8万0284(2010)。市域の大半は山地であるが,木津川上流の名張川と宇陀川の合流点に形成された狭少な低地に旧市街地が位置する。《日本書紀》に隠(なばり)駅家とあるように,古代から南大和と伊勢を結ぶ街道の宿駅として機能し,また江戸時代には津藩藤堂家の分家の居館を中心に,小城下町的体裁も整えた。1930年に大阪と伊勢を結ぶ参宮急行(現,近鉄大阪線)が開通したが,長らく農村地域の小中心,木材の集散・加工地にとどまっていた。しかし60年代後半から周辺台地や丘陵地に相ついで民間の大型住宅団地や公営の工業団地が建設され,人口は75-80年に県下13市で最大の伸び(27%)を記録した。その多くは大阪への通勤者である。室生赤目青山国定公園の玄関口に当たり,赤目四十八滝や香落渓(こおちだに)への観光客が多い。
執筆者:成田 孝三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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