名犬ラッシー(読み)めいけんらっしー(その他表記)Lassie Come Home

日本大百科全書(ニッポニカ) 「名犬ラッシー」の意味・わかりやすい解説

名犬ラッシー
めいけんらっしー
Lassie Come Home

アメリカの作家エリック・ナイトEric Knight(1897―1943)の代表作。ナイトはイギリスヨークシャーに生まれ、幼くして父を失い、15歳でアメリカに移住するまでは母や兄弟と離れ離れの不幸な少年期を送った。『名犬ラッシー』(1940)は、作者がのちに家庭をもってペンシルベニアで農耕生活を始めた、人生のうちでもっとも幸福な時期に書かれたものである。ドライブで遠出した際に行方不明となったナイトの愛犬のコリー犬が、しばらくたってから長い道のりを旅して帰ってきたことがあり、この体験がもとになって、少年とその愛犬ラッシーの心温まる物語が生まれた。発表と同時に大評判となり、1943年にはハリウッドで映画化(邦題家路』)され、テレビでは53年から7年間『名犬ラッシー』シリーズがつくられ、人気を集めた。

[八木田宜子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「名犬ラッシー」の解説

名犬ラッシー〔ドラマ〕

アメリカ制作テレビドラマ原題は《Lassie》。放映はCBS局(1954~1974年)。エリック・ナイトの短編小説『名犬ラッシー 家路』を原作とする映像作品のひとつ日本でも人気を博し、主人公ラッシーの犬種コリーを飼う人が増えるなど社会現象化した。日本でのアニメ化作品もある。

名犬ラッシー〔アニメ〕

日本のテレビアニメ。放映はフジテレビ系列(1996年1月~8月)。原作:エリク・ナイトによる児童文学作品。制作:日本アニメーション。声の出演:日高奈留美ほか。「世界名作劇場」シリーズのひとつ。飼い主の少年ジョンと引き離されたコリー犬のラッシーが、ジョンの下に戻るまでの旅を描く。

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