放送作家、小説家。東京生まれ。実践女子専門学校(現、実践女子大学)国語科卒業。映画雑誌編集者のかたわらラジオやテレビの脚本を書くようになり、『森繁(もりしげ)の重役読本』(1962~1969)、『七人の孫』(1964)などで人気ライターとなる。1976年(昭和51)小説風な自伝的エッセイ『父の詫(わ)び状』(1976~1978)を発表、散文家としても注目されたが、1980年、連載の短編小説『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』で直木賞を受けた。日常の些事(さじ)を描きながら人生の暗部をかいまみせる巧みな芸が期待されたが、翌1981年、台湾旅行中に飛行機事故で急逝。ほかに『寺内貫太郎一家』(1975)、『あ・うん』(1981)、『隣りの女』(1981)などの著がある。
[沖山明徳]
『『花の名前/他』(『思い出トランプ』所収・新潮文庫)』▽『『父の詫び状』(文春文庫)』
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… こうしたホームドラマは,一見,身動きの取れぬマンネリズムに陥りそうに思えるが,上記のような大枠の中での〈細部の変奏〉はまったく自由であり,そのような多様な細部が,出演人気タレントのバラエティの魅力とともに,これまで多くの人々を楽しませてきた。また,近年活躍した橋田寿賀子(1925‐ ),山田太一(1934‐ ),向田邦子(1929‐81)といった第一線のシナリオライター(ちなみに,橋田は松竹脚本部の出身であり,山田は松竹で木下恵介の助監督をしていた)の諸作品にみられたように,ホームドラマは現実の家庭の人間関係の変貌や種々の社会的問題を,ある距離を置きながらも,その中に反映させて,同時代の身近なドラマとして〈茶の間〉の人気を保ち続けている。【川添 裕】。…
※「向田邦子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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冬期3カ月の平均気温が平年と比べて高い時が暖冬、低い時が寒冬。暖冬時には、日本付近は南海上の亜熱帯高気圧に覆われて、シベリア高気圧の張り出しが弱い。上層では偏西風が東西流型となり、寒気の南下が阻止され...
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