精選版 日本国語大辞典 「君」の意味・読み・例文・類語
くん【君】
ぎ【君】
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古代の姓(かばね)の一つ。公とも記す。君は、多く開化(かいか)天皇の皇裔(こうえい)に与えられたが、その出自には問題がある。君姓氏族は330余を数え、畿内(きない)とその周辺に多いが、大部分は中小豪族である。一方、関東の上毛野君(かみつけぬのきみ)や北九州の筑紫君(つくしのきみ)のように大和(やまと)朝廷に反抗的な大豪族もあった。蝦夷(えみし)、隼人(はやと)の首長(しゅちょう)にも君が与えられた。八色(やくさ)の姓(かばね)制定(684)に際し、一部は朝臣(あそん)を賜姓され、とくに継体(けいたい)天皇以後の皇裔は最高位の真人(まひと)の姓(かばね)を賜ったが、政治的地位は高くなかった。
[前之園亮一]
『太田亮著『全訂日本上代社会組織の研究』(1955・邦光書房)』▽『阿部武彦著『氏姓』(1966・至文堂)』
公とも。古代のカバネの一つ。本来は自己の仕える主人の尊称で,豪族の首長の尊称であった。君姓をもつものには,大三輪(おおみわ)君のような中央豪族もいるが,上毛野(かみつけの)君・下毛野(しもつけの)君・火君・大分(おおきた)君・胸形(むなかた)君のような国造級の地方大豪族,伊勢飯高(いいたか)君・犬上(いぬかみ)君・吉備品遅(きびのほんじ)君・磐梨別公(いわなすわけのきみ)のような畿内周辺の中小豪族の例が多い。684年(天武13)八色の姓(やくさのかばね)の制定に際して,守山公・路公(みちのきみ)など13氏に真人姓,大三輪君・鴨君など11氏に朝臣姓を賜与した。このときに賜姓にあずからなかった者はそのまま君・公姓を名のり,759年(天平宝字3)君姓の者は「公」の字を使用させることにしたが,その後も君・公姓はともに存続した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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