吾人(読み)ゴジン

デジタル大辞泉 「吾人」の意味・読み・例文・類語

ご‐じん【×吾人】

[代]
一人称人代名詞。わたくし。
諸君、請う―をして…あり社会を観察するところあらしめよ」〈河上肇貧乏物語
一人称複数の人代名詞。われわれ。
世間若し愛情なくんば恐らくは―の幸福を加えん」〈織田訳・花柳春話
[類語]我が輩それがし自分わたくし・わたしおれわし手前小生愚生あたくしあたしあたいあっしわらわあちき俺等おいらおら当方此方こちらこっちこちとらてめえ・愚輩・拙者身共不肖ふしょう迂生うせい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吾人」の意味・読み・例文・類語

ご‐じん【吾人】

  1. 〘 代名詞詞 〙
  2. 自称。わたくし。僕。
    1. [初出の実例]「吾人と我を云は、親い中ならでは云まい」(出典:古文真宝彦龍抄(1490頃))
    2. [その他の文献]〔李白‐春夜宴桃李園序〕
  3. 自称。複数を示す。われわれ。
    1. [初出の実例]「抑東校御創立以来医学の進歩せしこと太(はなは)だ盛なるは吾人皆知る所なり」(出典:新聞雑誌‐七号・明治四年(1871)七月)
    2. [その他の文献]〔史記‐河渠書〕

吾人の補助注記

については、「われひと(吾人)」の音読からとも考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「吾人」の読み・字形・画数・意味

【吾人】ごじん

わが人民たち。また、我、我ら。〔後漢書、文苑上、崔伝〕、白の賦を作りて、以て風(諷)を爲す。梁冀を呼んで問うて曰く、百官外、各司存す。天下云云(うんうん)たる(乱れる)も、豈に獨り吾人の尤(とが)ならんや。君何ぞ激刺(げきし)することの(はなは)だしきやと。

字通「吾」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android