精選版 日本国語大辞典 「唐書」の意味・読み・例文・類語
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中国、唐代に関する正史。『旧(く)唐書』『新唐書』の2種類がある。『旧唐書』200巻は五代後晋(こうしん)の劉昫(りゅうく)らの撰(せん)、945年成立。唐滅亡直後の史料不足により後半部が不備であり、前半部も先行諸史料の摘録からなっていて、体裁に一貫性はない。しかしそのために、唐代の原史料の文がほぼそのまま残されている部分も多く、史料的価値は高い。『新唐書』225巻は北宋(ほくそう)の欧陽修(おうようしゅう)らの撰、1060年成立。宋代になって入手可能となった史料を多く用い、『旧唐書』の欠を補うところも多い。表の多いのも特徴で、とくに宰相世系表は有用であり、兵志、選挙志を設けたのも本書が最初である。文章は当時重んじられた古文を用い、その簡潔な記述は正史編纂(へんさん)に一紀元を画したものといわれ、以後長く尊重された。しかし、原史料の文体まで改められ、簡略にすぎて文意不明瞭(ふめいりょう)なところも生じ、史料的価値は『旧唐書』に劣る。このように、両書ともに一長一短がある。なお、両書を比較したものに清(しん)の沈炳震(しんへいしん)『新旧唐書合鈔(ごうしょう)』、清の趙紹祖(ちょうしょうそ)『新旧唐書互証』などがある。
[金子修一]
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