問診(読み)もんしん

精選版 日本国語大辞典 「問診」の意味・読み・例文・類語

もん‐しん【問診】

〘名〙 診断基礎とするために、医師患者既往症、現病歴、現在の状態などをたずねること。
澪標(1960)〈外村繁〉「問診を終り、とく子は帯を解く」

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デジタル大辞泉 「問診」の意味・読み・例文・類語

もん‐しん【問診】

[名](スル)医師が患者を診察する際、まず、本人家族の病歴、現在の病気経過状況などを尋ねること。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「問診」の意味・わかりやすい解説

問診
もんしん

直接,患者に自覚症状生活史 (たとえば家族の病歴や職歴) ,既往症を聞いて行う診察法の一つ視診とともに臨床医学技術出発点とされ,人間医学獣医学の本質的な差異がここにあるとされている。

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世界大百科事典内の問診の言及

【医療】より

…内科系の診療科目として,内科,小児科,精神科,消化器内科,循環器内科,呼吸器内科,神経内科などがあり,外科系の診療科目として,外科,眼科,耳鼻咽喉科,口腔外科,産婦人科,泌尿器科,皮膚科,整形外科,脳外科,胸部外科,放射線科などがある。
【診断】
 診断とは,患者が訴えるいろいろな病気の症状を,医師が以下のような問診,視診,触診,打診,聴診,および種々の臨床検査によって病気を見きわめることである。診断は,その病気が何病であるかをきめるだけでは完全ではない。…

【四診】より

…口臭,体臭などのにおいをかぐのも聞診にはいる。問診は患者の愁訴を聞くことであるが,家族歴や既往歴,発病からの経過だけでなく,悪寒とか熱感,口のかわき,めまい,手足の冷えなどを重視するのが特徴である。切診とは医師が患者のからだに触れて診察することであるが,特に重要なものとして,脈診と腹診がある。…

※「問診」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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